2013年発売のX-M1は、フジXマウント最初期のエントリー機。ビューファインダーを省いたコンパクト設計ながら、X-Pro1譲りの1630万画素 ローパスレス仕様 X-Trans CMOSを搭載する。数カ月後に登場した廉価版のX-Aシリーズに統合される形で後継モデルは発売されず、一代限りの生産となった。
この年式の入門用カメラとしては先進的で、チルト液晶やWifiを搭載。最新のカメラと比較しても操作性で大きく劣る事はない。なお、バッテリーも現行機で広く使われているNP-W126Sと互換性があるので心配無用。
プラスチック筐体で重厚さや高級感は無いが、とにかく軽量。FILTER LENSやWtulensを使えばポケットサイズ。
但し、不満も少々。まずは、フィルムシミューレーションが5種類のみである点。これは、X-E1との差別化のためか?画像エンジンに一世代古いEXR Processor IIが採用されていることが原因。そして、カスタムの範囲が狭いところ。(具体的には、マウントアダプター設定で任意の焦点距離が入力できるのが下位2つだけだったり、Qボタンメニューの並べ替えが不可だったり。)
当初はオールドレンズ用に使うつもりだったが、トイレンズやコンパクトプライムシリーズ、あるいはXCレンズを付けてフォーカスを気にせず撮る方が快適だと思う。
▲ X-M1 + FILTER LENS 24mm ( PROVIA | ISO=200 | F=8.0 | SS=1/350 )
FUJIFILM X-M1 シルバー F FX-X-M1S 評価: 3.7 |