昨年は春夏ジャケットを見送ったので、今年はメッシュ系以外を全て試着。じっくり選定した中から、ミリタリーテイストのフィンジャケットを購入した。昨年Ver.も試着しているが、身幅が広くなり、生地自体も柔らかくなった印象。
このジャケットの凄いところは、本来、防寒を主な目的としたミリタリージャケットの高い襟やファスナー前のフラップといったデザイン上の特徴をそのまま、飛び石などから首を守るための構造だったり、防水防風だったりのバイクウエアとしての機能に変換している点。
メーカーは防水ジャケットを謳っていないが、生地自体は防水(初期耐水圧10,000mm)。この生地で前面のファスナーを止水タイプにすれば、比較的低コストで防水化できるはずだが、止水ファスナーには開閉が重いというネガな部分があり、柔軟性も劣る。あえて開閉が軽く、柔軟性がある通常タイプのファスナーを採用しながら、ボタン留めのフラップを追加することで雨水の侵入を防ぐという構造。防水性と快適性をミリタリー調デザインを用いて、さり気なくまとめている辺りが秀逸。
ちなみに、防水生地+止水ファスナーを使ったアメニタジャケットも併売しており、全く違う方向性のアウトドア風ジャケットに仕上がっている。こちらは、一つ前のモデルを所有しているが、使い勝手が良く、最も稼働率の高い一着。どちらも軽く着られて防水性のあるジャケット。どちらを選ぶかは好みの問題だろう。
KUSHITANI(クシタニ) フィンジャケット ブラック L K-2353 価格:¥49,437 (2020年05月現在) |