チーム首脳陣への怒りが半分、ホッとしたのが半分。
今季は楽天戦に三度登板し、防御率2.04。楽天打線が苦手にしている投手の一人(特にマギーは相当嫌がっていた)と思われたが、台所事情が厳しくなった後半戦でさえ、一度も一軍に呼ばれることは無かった。
伊東采配の泣き所は投手起用。一見すると、西野や古谷を大抜擢したと思われがちだが、西野はオープン戦成績の消去法で残り、古谷は二軍の実績からみれば順当な起用だったことは明らか。
打者も投手もパワー型を好む監督だけに、渡辺俊介のようなタイプは一度嫌われると居場所が無い。このままチームに残ったところでファームのローテーション投手=来オフ引退コース。良くてトレードの駒=セ・リーグ下位球団の中継ぎが関の山。(小野晋吾の引退も似たような理由からだろう。)せめて監督に意見できるような投手コーチが一軍に居れば、もう一花咲いたかもしれない。
置かれた立場を考えれば、今回のメジャー挑戦は、自身にとってベストな選択だったに違いない。困難は多いと思うが、もう少しの間応援できることはファンにとっても喜ばしい。