開幕直前、オープン戦が全て終わった段階で、スワローズ川本との交換トレードが発表された。おそらく「WBCから相川が無事に帰ってくること」がスワローズサイドからの条件になっており、このタイミングになったのであろう。
田中はPL学園~近大を経てドラフト4巡目で入団。PL学園vs横浜の延長17回、松坂の250球の最後の打者として知られている。俊足と思い切りの良い打撃が売り。バレンタイン政権下では内野も器用にこなした。2009年のカープ戦、1イニング15点の試合では当時の日本新記録である14得点目の犠牲フライを打ち上げて、ヒーローインタビューを受けている。
近年は捕手一本に専念。里崎が離脱した際や休養日に先発マスクを被ることが多かった。キャッチングに課題があり、ペンのナックルカーブに苦戦していたのを思い出す。益田の投じた低めの変化球を後逸し敗戦した試合もあった。
今年のオープン戦の起用法から見て、江村>金澤>小池というのが伊東監督の方針。捕手としての技術で一枚劣るとみなされたのであろう。移籍先ではもう一度、捕手と内野手ができる便利屋として一花咲かせて欲しい。