Touch Diamond(S21HT)は、EMONSTER(S11HT)やEMONSTER LITE(S12HT)の後継機。同じHTC社の製品だ。後継機だから性能は当然高い。しかし、EMONSTER LITEに出来てTouch Diamondに出来ないことがある。

まずは、「ロケフリ」。実は、Touch Diamondの発売を知りながら、EMONSTER LITEを選んだ最も大きな要因がコレ。解像度が低い旧型機のLITEでは問題なく使用できたWINDOWS MOBILE用のロケフリプレイヤーだが、高解像度のTouch Diamondではこれが徒となる。(一応、動くには動くが、低レートに限られる。)まあ、WM版プレイヤーの不出来は今に始まった事ではない。今後改善される見込みはゼロに等しいので諦める。因みにSLINGPLAYERは綺麗に映り、操作面も問題なかった。

次に「エミュレーター」。これは単純にボタン数の問題。NESTERを例に挙げるとバーチャルバッドで無理矢理操作することも出来るが、二点同時タッチがNGなので、使い物にはならない。

それから一番残念なのが、「SDカードスロットが無い」こと。大容量ストレージが安い昨今。この点に於いては一般の携帯電話にも劣る。音楽・動画プレイヤーとして使用するには、容量が足りない。音楽は専用プレイヤーに任せろということか?

逆に出来ることは多い。EMONSTER LITEを半年使ってきて、最も欲しかった機能が無線LAN。ノートPC等の無線アクセスポイントとして使用できるし、SIM無しでも動作することから、引退後は市販の防水パックを使って、風呂テレビへの流用も考えられる。
その他、GPSやジャイロセンサー搭載。カメラの性能も向上。You Tubeがダイレクトに観られるのもポイントが高い等々・・・。とにかく後継機と呼ぶにふさわしい改良が加えられており、満足できる。

おそらく秋頃には更なる後継機が出てくるだろうが、それはまたその時になったら考えよう。