打撃が好調だというので、眉に唾をつけつつ、免許更新終わりのその足で神宮へ行ってきた。
神宮は改修以来初めて。ここも東京ドームと同じく、内野フェンスが鬱陶しい球場なので、出来るだけ上段から観たい。また、今日はにわか雨の心配もあったので、屋根のあるバックネット裏の二階席(二列目)に陣取った。写真を撮るにはネットが邪魔だが、試合は観やすい。ただし、一列目の人が前方の柵に寄りかかって観ると、丁度ピッチャーと打席両方に被って最悪。二回途中からずっとその状態で、変な体勢を強いられて観戦した。あの柵はもう少し前に出すか、高くするかした方が良い。

試合は初回から動く。先発成瀬が先頭の飯原に二塁打を打たれると、続く田中浩康のバントを野選。青木のボテボテのゴロの間にアッサリ失点。三回もツーアウトから田中浩康にヒット+盗塁。一塁が空いたのに、フルカウントから青木に甘い球→ホームラン。早くも3点のビハインド。簡単に点が入る。
対するマリーンズは、初回、二回と併殺。三回は先頭打者を出しながら、三者連続三振。四回は、またまた併殺。五回も先頭打者を一塁釘付け。そして六回は、早坂が水曜日恒例の憤死。完全に先週と先々週の牽制死のイメージが残ったままで、思いっきりスタートが遅れていた。残念ながら一軍レベルの技術に達していない。あれなら代田コーチが現場復帰した方が、遙かに戦力になる。
チャンスは七回の一度だけ。連打で1点を返して尚も二死一,三塁。バッターは代打ベニー。長打が出れば試合が分からなくなる。ところが、フルカウントからボール球を振らされ、あえなく三振。青木とベニー。フルカウントからの配球1つ取っても目指している野球の質が違いすぎる。

「打線好調」とか、「1イニング15点」とか、所詮テレビの中だけの出来事。先週も先々週も自分の見るマリーンズ打線は、湿りっぱなし。何せ3試合(延長戦ドロー含む)で得点シーンを2回しか見ていない。「打線好調」は、この目で見てない以上、都市伝説と諦められるのだが、今日の継投だけは納得できない。
ビハインドの状況で、DH制が無ければ、当然早めに投手交代をしなければならない。その理屈は分かるが、二番手、中郷。三番手、古谷は明らかに格下。たった3点で試合を投げてしまったと取れる。もっと分からないのが、伊藤投入のタイミング。試合が決まってからでは遅い。そして極めつけが、荻野の起用法。ついこの前まで、抑えの切り札だった投手を敗戦処理。荻野のモチベーションを下げるだけで、全く意味が無い。荻野のフォームには、いつもの躍動感が無く、案の定、滅多打ちにされて哀れだった。その後、高木が出てきたところで、いたたまれなくなって退散。

試合に出られない西岡をベンチに置きながら、中継ぎ投手の駒が足りない状況は異常。あえて負けに行っている采配にしか思えない。幾ら11万人のバックボーンがあろうともこんな糞采配は、許されるものではない。ボビーをできるだけ早期に解任し、残りのシーズンを使って西村の監督としての能力を見極めた方が、球団の将来にとって有意義に思える。