■J-CASTニュース
「ヤッターマン」のリメイク版が始まったが、オープニング曲を補作詞・作曲した山本正之さんが、完成した曲を聴いて「打ち合わせした事と全然違う」と、所属会社のホームページで「恨み節」を綴った。

リメイクには多少の違和感が付きものだが、あそこまで酷い物だと世間の目は厳しくて当然。頑固なまでに一貫した世界観を持つ山本正之があんなものを許すはずがない。アレが世に出た経緯を知って怒りが再燃した。
制作側からのコメントが出ないので、断言できないが、これは、意見の行き違いみたいなものではなく、作曲者への「騙し討ち」に感じる。幾ら「タイムボカンシリーズ」を銘打っていないとはいえ、一連の王道を踏襲しないものがヤッターマンとして世に出てはいけないし、百歩譲って「全く新しい作品」や「現代版」と強調するなら、悪玉だけ声優を固定した意味が分からない。これこそ全面リニューアルと称し、パッケージだけを新装した偽装品ではないか?
問題はオープニング曲だけに集中しているようだが、レコード会社の宣伝活動の場と化しているエンディングも大問題。世界観とかけ離れていて全く印象に残らなかった。いかにも商業的で嫌気さえ感じる。大人の事情は重々承知だが、何とかならない物か。

それから、J-CASTの記事中に「カキコミの多くはオープニング曲に対するバッシング」とあるが、”多く”という表現は誤解を招く。見つけるのも難しい極少数の擁護派のカキコミだけを記事に引用するのはフェアではないと感じた。中立な立場で「恨み節」という表現もどうなのか?