「経営が傾いたのは、XGPサービスへの設備投資時期と世界恐慌が重なったのが大きい。」とは言うものの、原因はそれだけではないはず。XGPがいかに優れた技術であっても、サービスインしなければガラクタ同然。むしろ、収益の中心であったPHSを蔑ろにしたことが、今回の倒産に繋がったのだと思う。

まずは、それまで独壇場だったモバイル通信の分野に他社が進出してきたことで、競争が激化。速度で劣るPHSは、手を拱くばかりでシェアを大きく減らした。おそらく「XGPサービスさえ始まれば、直ぐに逆転出来る」という過信が有ったのではないか。
次に通話。ターゲットを若年層に特化し、徹底的な低価格路線。W-ZERO3から加入したスマートフォンユーザーや更に古くからのユーザーは置いてけぼり。既存客がメリットを感じられない料金プランは顧客流失に直結した。他のキャリアがナンバーポータビリティーに戦々恐々とする中、その対象でない「070」に慢心があったのでは?

まあ、既に実質無料端末への乗り換えは完了しているし、サポートコインも使い切っている。このまま使っても支障は無さそう。電話番号さえ維持出来れば、経営は何処でも同じ。

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