まずはイースタン読売戦。ジャイアンツの先発は木佐貫。本来は一軍で投げているべき投手だが、なるほどイースタンで投げている理由がすぐ分かった、バックの拙い守備にも足を引っ張られ、初回から失点を重ねていく。続く投手も打ち込まれ、6回まで毎回失点。7,8回にマイケルが出てきて、やっと落ち着いた。対するマリーンズはルーキーの上野。143km/hの速球とキレのある変化球で三振の山。鍛冶前に一発こそ浴びたが、それ以外はケチのつけようがない見事な投球だった。また一瞬だけ兄弟対決もあった。

継投は、服部-橋本-根本。11-3ボロ勝ち。打つ方で目に付いたのが、根元。初回から大爆発で格の違いを見せつけた。特に泳ぎながらも芯で捕らえたエンタイトルツーベースなどを目の当たりにすると、なぜ二軍に落ちたのか分からない。まあ守備はアレだったが、足もあるし、塀内やランビンよりは戦力になると思う。
試合以外では、一人で読売の応援をしていた人が目立っていたのと、ボビーの臨時サイン会で長蛇の列が出来ていた。何もゲーム中にやることはないのに・・・。

そしてナイトゲーム。昨日0-0で引き分けたので嫌な予感はしていたが、今日も1-1のまま延長。点を取れる気がしないのはいつものことだが、不思議と取られる気配も無かった。ジャイアンツは2番に松本を入れていることで、繋がりを欠いている。また、阿部や谷の居ない下位打線は破壊力が無く、3番~5番に気を付けていれば全く怖くない。しかもスンヨプを一打席だけで替えてくれたのはラッキー。こういう点の入らない時は一発だけが怖い。
見せ場は12回裏だけ。アッサリ2アウトを取られた後、里崎が四球→代走・田中雅。今江がライト前にしぶとく運んで、二死一,三塁。ところが、次のバッターは塀内。ベンチには野手が残ってない。代打の切り札・小林宏之も11回表にリリーフで使ってしまった。
初球、今江が盗塁して二,三塁。クルーンの制球も乱れ、カウント1-3。次の球は最悪ボール球でも良いが、サードにランナーが居るのでフォークは投げにくい。99%ストレートが来る!!・・・空振り。思いっきり振り遅れた。なら次もストレート。今度は100%間違いなし!!・・・見逃し三振。ゲームセット。

一軍に上がってきたばかりの初打席がアノ場面では、塀内を責められない。問題は、采配にある。まずは基本的な事で、打率1割台前半の早坂がでスタメン一番だった点。早坂は出塁があまり期待出来ない以上、勝負所の代走として取っておくべき。スタメンなら九番ショート塀内で全く問題ない。そして致命的だったのが代打。9回裏の大松→竹原と、11回裏の堀→ランビン。長打一本がサヨナラに直結する延長戦で左右病が炸裂し、好調な打者2人をベンチに下げてしまった。監督にとっては、選手の調子や信頼関係は度外視してでも打席の左右が最重要らしい。特に大松は開きが早いのが不調の原因。腰が引けた状態で、上体だけでボールを拾いに行くバラバラなフォーム。丁度一,二軍を行ったり来たりしていた次期と同じで、巨人の大田もよく似た症状。東海大の教えか?あれでホームランを量産するのは到底無理。いっそ思い切ったオープンスタンスに変えてしまった方が良いだろう。但し、相手が左投手になれば、内に入ってくる球が減るので、少しは我慢が利く。9回裏は、三振or2ベース以上で良い場面で思い切って振れる。期待していただけに、代打のコールは本当に残念だった。